セルフカットにこれからチャレンジしようとしているが、決断に悩んでいる。
自分でこれから髪を切る前やご家族の髪をカットしようとする前に、知っておいて欲しいセルフカットについて紹介します。
私は美容師歴18年以上で現役の美容師です。
美容室に何度も通っていますが、セルフカットもかなりの頻度でしています。
その理由は・・・
- 美容室で仕上がりに満足できなかった
- 美容室に行く日を先延ばししたい
- お金の節約になる
- すぐに切りたいから
セルフカットも上手く使うと家計にも助かりますし、ヘアスタイルの維持や満足度も変わります。
個人的には出来る範囲でのセルフカットはかなりオススメです。
大きな失敗にならない程度であれば、セルフカットに皆さんも是非チャレンジしてほしいと思っています。
- セルフカットをする理由
- 年間一万円節約する方法
- セルフカットのメリット・デメリット
- セルフカットをする為の準備
- 失敗しないポイント
セルフカットはこんな時にオススメ
お客様からの声を参考に、自分で切ろうと思うタイミングにはこんなパターンがありました。
思い立って、急に切りたくなった。
子供を美容室に連れていくのは大変だから。
出先で美容室を探すのも面倒だなぁ。
少しだけでいいのに、美容室にいくのもなぁ。
皆さん何かしらの理由で自分で髪を切ってみようかと悩まれているようです。
詳しく解説します。
髪が気になって、直ぐにでも解消
気になって、直ぐにでも解消したいから切りました!
これが一番多い理由かもしれません。
思い立ってというのは気になった箇所があり、すぐにでも直したかったから。
美容室に行ったけど、満足できなかったなどの理由があります。
鏡を見たときに、自分で気になりやすい箇所は前髪やサイドの毛です。
特に自分から手の入れやすい箇所で、どうしても気になってしまうとセルフカットをしてみようと思うのですね。
自分で切ってお金の節約
セルフカットは美容代を節約するのにも有効です。
正直なところ、家族全員が美容室に毎月通っていたらいくらになるでしょうか。
一人あたりカットの平均額は3000円と言われています。
4人家族で利用すると一回で12000円になってしまいますね。
毎月これだけの出費となるとかなりの家計負担です。
実際には一年間の来店回数を減らして節約する方が多いですが、まったく利用しないわけにもいかないですから。
できる範囲でセルフカットができれば家計には、かなり助かります。
子供を美容室に行かせるか悩んで末のセルフカット
小さいお子様のカットを家でするご家庭です。
まだ、髪の毛が生えそろっていないお子様のカットを美容室につれていくにはもったいない。
連れていく手間と時間も大変との意見も多いです。
そんな時に頭に浮かぶのは家でカットする選択です。
小さいお子様の髪は前髪、耳周り、襟足くらいで済む子がほとんどです。
この程度なら家で切れるかも!とカットにチャレンジしているご両親はたくさんいます。
子供を美容室に連れていくのが一苦労です。
外出せずに簡単に済むのであれば家で切ってしまえたらとても楽になりますよね。
今では子供のカットをセルフで切るのが常識になっているのかもしれません。
海外や地方などの出張
多くの方が該当するわけではないですが、海外に仕事で行き来する人。
出張などで生活の場が変わった人です。
海外で日本の美容師さんにカットしてもらいたいと思っていても働いている美容師も多くいるわけではありません。
期待する美容師がなかなか見つからずに、仕方なく自分で切ってしまう選択をしているそうです。
自分で切れない場合は帰国した時に日本で髪を切りにいっているようです。
出張などでも新しい美容室を見つけるのが大変と感じて、自分でチャレンジしようと思うきっかけになるようです。
セルフカットで節約するポイント
実際にセルフカットをした場合にどれくらいの節約になるかを考えてみます。
カットにかかる年間の費用は来店の頻度によって、節約効果が変わるので平均なところで見ていきます。
【前提条件】
父 | 母 | 男の子 | 女の子 | |
1月 | 全体のカット | セルフ | ||
2月 | セルフ | 全体のカット | セルフ | |
3月 | 全体のカット | セルフ | セルフ | 全体のカット |
4月 | セルフ | 全体のカット | ||
5月 | 全体のカット | セルフ | セルフ | |
6月 | セルフ | 全体のカット | 全体のカット | 全体のカット |
7月 | 全体のカット | セルフ | ||
8月 | セルフ | 全体のカット | セルフ | |
9月 | 全体のカット | セルフ | セルフ | 全体のカット |
10月 | セルフ | 全体のカット | ||
11月 | 全体のカット | セルフ | セルフ | |
12月 | セルフ | 全体のカット | 全体のカット | 全体のカット |
【父・男の子の場合】
1ヶ月に一度の来店頻度とします。
セルフカットで初心者でも簡単にできる内容としては前髪カットと髪の量を減らすことです。
この内容だけでも出来れば美容室への来店頻度は2ヶ月に一度でも十分にスタイルを維持する事はできます。
2人合わせて1年間で12回分の来店を減らすことができました。
1度で3000円なら36000円を年間で節約することが出来ます。
【母・女の子】
髪が長い女性では1年間の来店頻度が少なくなります。
平均で3ヶ月と6ヶ月が多いので、この来店周期で考えると年間で2人合わせて6回の来店を減らすことが出来そうです。
6回分×3000円で18000円
4人合わせると1年間で54000円の節約ができます。
1人にすると13500円の効果です。
セルフカットの内容も前髪カットと毛量の調整だけなので難易度も高くありません。
不器用でもセルフカットできる?
髪を切ることに、器用さや不器用さは多少は必要ですが。
不器用な方でも何度かチャレンジしていけば、上手くなります。
自分で切る事に自信がない方もいると思いますが、セルフカットを自分でするのであれば出来るかではなく、どこまでなら出来るかを考えるといいと思います。
簡単にカットできるところは、前髪やサイドの正面から鏡越しに見える範囲なら難易度は高くないので正面から見えるところはセルフカットしてもOKです。
あとは毛量の調整です。
他にも自分でカットできる、できないの判断するポイントは切る長さにもあります。
2〜3cm以上のカットはなるべく自分ではしない方がいいです。
2cm以内であれば、切った箇所と切っていない箇所との差は出にくい。
2cmを超えてくると上手く馴染まずに自分で切ってしまったような仕上がりになってしまいます。
なるべく長さを切るような時は自分でするのではなく、美容室にいってカットをしてもらう選択をした方がいいでしょう。
毛量の調整には梳きばさみを使用します。
梳きばさみにはカット率があります。
カット率が高ければ一度の開閉で髪を減らせる量が多くなります。
美容師が使っている平均のカット率は25%~35%
初心者が使うなら、15%~20%がお勧めです。
減らせる量が少ない方がたくさん切る場合は大変にはなりますが、失敗もしにくくなります。
初心者であれば、迷わずに少ないカット率を選びましょう。
セルフカットのメリットとデメリット
セルフカットをするにもメリットとデメリットがあります。
メリットもたくさんありますが、行動したあとの後悔にもならないようにどちらも把握しておくこと良いと思います。
メリット
美容室にいく回数を減らせて時間の節約ができる
美容室に行くのは意外と時間がかかってしまって、スケジュールにいれるのが大変です。
一か月に一度が二か月に一度になれば、時間をとらなれなくてすむと考える方もいます。
自分で必要な箇所だけカットをして、時間を節約できますね。
お金の節約になる
一年を通して、通う回数が減ればお金の節約になります。
回数を減らせれば、その分の美容代も抑えることができます。
美容室に行くのも生活の中で大きな出費となりますので、数か月に一度でも減らせるのは大きいですよね。
気が付いた時に直ぐに直せる
例えば前髪が数ミリだけ気になると思ったら、その日のうちに手直しができます。
一部だけ長いと感じる箇所があれば、数センチだけでも家で切ることだってできます。
髪の毛に気になるところがあって、すぐに直せない場合、一日中集中力がそがれることもあってストレスです。
思った時に直ぐにできるのはかなり嬉しいのではないかと思います。
カウンセリングでイメージを言葉にしなくていい
美容室にいって想像した仕上がりにならないこともあるはずです。
その理由はイメージが伝わりきっていないためです。
ただ、イメージを言葉にするのは凄く難しいのでお客様も美容師もどちらが悪いなどはありません。
セルフカットが出来れば、思っていることを言葉にしなくても自分で再現ができるので伝える事が必要がなくなります。
それならイメージと違ったとなる事もないので、自分のヘアスタイルに対する満足も高くなるのではないかと思います。
【美容室のカウンセリングで使える簡単な伝え方を紹介】よかったらみてね。
デメリット
失敗する可能性がある
セルフカットで一番の心配は失敗する可能性です。
自分でどれだけ経験しているかにもよると思いますが、自分でカットするのはそれなりにリスクがあります。
お客様の中にも、自分でカットして取り返しがつかなくなったと相談に来る方もいます。
直せる範囲での失敗ならまだしも、直していくうちに状態が悪化してしまうこともありますので無理はしないようにしてください。
家が汚れる
家でカットすると掃除が大変です。
私も家でカットする事がありますが、床に毛が散らばります。
少し切るだけでも、髪の毛にはかなりの本数となるので家を汚したくない方にはストレスになるかもしれません。
なるべく汚れないように工夫できると思いますが、その場合は大がかりな準備になると思ってください。
道具が必要
家でカットする場合、ハサミやクシなどの準備が必要になります。
家庭用のハサミでも切ることは可能ですが、オススメしません。
理由は髪へのダメージ。
髪を切る為のハサミは鋭く研がれているので、髪を切っても断面を潰さずに切る事ができます。
家庭用のハサミで髪を切ると髪を潰すように切るので、ダメージになります。
髪に負担をかけないようにする為にも、なるべく専用のハサミを購入してください。
他にも必要なケープやクシなど、ある程度の準備を買いそろえなくてはいけません。
セルフカットに必要な道具と準備
全てを踏まえて、自分でカットしようと思った方は道具を準備しましょう。
必要な物を紹介します。
【カットシザー】
ベースを(長さ)切るのに必要なハサミです。
カットするハサミがないと始まらないので必須です。
【セニングシザー】
梳きばさみとも言います。
髪の量を減らすためのハサミでパツンとした仕上がりを馴染ませることができます。
自然な仕上がりを出すためにも、カットシザーとセットで必要になります。
【コーム】
カットする為のクシ。
均一な長さに髪を持ち上げたり、切る前に髪をとかすのに使います。
【ダッカール 】
髪の毛を分けたり、止めるアイテム
髪の毛が多いと切るのが難しいため、部分的に止めたりするのに役に立ちます。
【シート 】
家庭で髪を汚さない為。
切った髪の毛を受けるものとして、大きめのレジャーシートやヘアカット用のケープがお勧めです。
【バリカン】
必須ではないですが、男性で刈り上げを入れる場合は合った方が便利です。
今後も自分でカットする予定があれば購入を検討するのもありです。
失敗しない切り方と注意点
切るときのハサミの入れ方は2つの方法だけ先ず覚えてください。
横に入れる切り方と縦に入れる切り方です。
切るときにハサミを横に入れることで、パツッとしたラインを作る事ができます。
ハサミを縦に入れる切り方は自然な仕上がりにしたい場合です。
縦に入れる場合はハサミは深く入れずに切り口がギザギザな山になるようにカットしてください。
基本はウェットではなくドライでカットをしていきましょう。
ウェットカットは乾いた状態を想像できないと思っているような仕上がりにならなくなってしまうからです。
美容師のような経験があって判断できることなので、髪に触れている仕事でない限りはウェットでカットするのは難しいです。
ドライカットであれば、切った状態が仕上がりになるので確認をしながら調整していくことができます。
【節約にも大活躍!】セルフカットは一人で年間一万円は得できるのまとめ
セルフカットはメリットも多いので基本的にはおすすめです。
メリットとしては
美容室を予約して行く時間が節約できます。
金銭的にも毎月カットをすれば、負担も大きくなると思うのでお金の節約にも心強いです。
一家族分の美容室代は家計の負担にもなります。
1人当たり13500円の節約効果も期待できるので前向きに検討してほしいと思います。
しかし、カットするのが難しい後ろの髪や大幅にスタイルを変えるなどではおすすめしません。
後ろの髪を切る時は鏡での確認が難しいので、感覚でカットすることになります。
感覚で切るということは失敗のリスクが高まります。
スタイルを変える事も全体のバランスが取れなくなって取り返しがつかなくなる事もありますので美容室に行かれる方がいいと思います。
あくまで、セルフカットができる範囲は前から鏡をみて見える範囲。
長さは2センチ以内で少し直したい箇所がある場合。
何度もチャレンジしていると、要領もだんだんとわかってくると思いますが初めのうちは簡単な条件で試してみてください。
ヘアカットをプロに任せて、安く利用するならカット専門店もオススメです。
カット専門店についても記事にしているので、よかったら見てください。
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