スタイリング剤やヘアセットが苦手でよくわからないので教えてほしいなどのお話をよく耳にします。
いつもはスタイリング剤をつけない人でも、休日にでかける時だけはヘアセットして気分を変えたくなるそうです。
スタイリングするのが苦手で今まで諦めていた方も多くいます。
そんな方でも、先ず入門としてスタイリング剤の選び方や知識を覚えてチャレンジしてみてほしいと思っています。
私は美容師歴18年以上で現役で美容師をしています。
お客様のスタイリングは毎日しますし、自分のスタイリングも毎日のようにしています。
どんな方でも最初は上手くスタイリングができないものです。
ですが、毎日のように自分の髪をセットすることで必ず上達していくことも知っています。
苦手だと感じても諦めずに挑戦してみること。
これが大切なので覚えておいてほしいです。
この記事でわかる事
スタイリング剤の決め方
スタイリングをバッチリ決めるテクニック
市販のスタイリング剤と美容室用の違い
この記事をみてどんなスタイリング剤を選ぼうか。
スタイリング剤をバッチリ決める前に必要な仕込み、ドライヤーの重要性をお伝えしていきます。
なぜ、スタイリング剤を付けるのか
スタイリング剤をつける事のメリットは
スタイリング剤をつける目的とテーマは「よりかっこよく。よりキレイに」です。
スタイリング剤を付けて束を作ったり髪のボリュームを出したりヘアスタイルのデザインをアレンジしたり、キープする為に使います。
何もしない髪はサラサラで立たせたり束感を出したりはできません。
日常で負担のかかってしまっている傷んだ髪に艶をだしたりする事もできるので、傷んだ髪や光沢のない髪も綺麗に見せる事ができます。
つまり、スタイリング剤をつけると幅広いデザインのスタイルを楽しむことができます。
綺麗に整髪した髪で相手への印象もアップします。
スタイリング剤はシャンプーの時に落としにくいので嫌、べたべたするのが嫌と思う方もいるかもしれませんが。
必要な時も必ずあるはずなので、覚えておいて損はないはずです。
今では様々な種類のスタイリング剤がお店に並んでいると思います。
自分に合ったものを見つける事ができるかもしれないですし、気軽に簡単に使えるものもあると思います。
自分にあったものを探す、試すのも意外と楽しいものですので宝物を探す気分で色々と手に取ってみてください。
スタイリング剤の種類
ワックス
クリーム状の物で手の平全体に伸ばして髪につけて使用します。
メンズでは一番オーソドックスなスタイリング剤です。
多くのスタイルに対しても使う事ができるので、スタイリング剤に困った時はワックスから選択するのがいいかもしれません。
女性でも種類は数多くあるので選択に必ず入ってくるスタイリング剤になります。
ジェル
名前通りゼリー状になっています。
ワックス同様に手に伸ばしてから髪につけていきます。
水を足すなどしながら硬さを調整して使う事もできます。
仕上がりはハードに固まって、ウエット感が一番でるスタイリング剤になります。
見た目もかなりカッチリとした仕上がりになるので、使いたい方とそうでない方がハッキリ分かれるスタイリング剤になります。
メリットは朝にセットすれば一日先ず崩れないですし、水で流れやすいのでシャンプーして落とすのがとても楽なスタイリング剤です。
デメリットは固まりすぎるので、一度形が決まったらシャンプーしないと落とせないことです。
スプレー
霧状に噴出されるスタイリング剤なので髪から10cm〜15cmほど放して使います。
髪の状態をキープするといった時に使いますので、今の状態を崩したくない時などに便利です。
風などで崩れやすい時などはヘアスプレーをすることで、崩れにくくスタイルが崩れにくくなります。
ムース
泡状にでてくるスタイリング剤です。
ある程度のセット力がある事とウエット感があるのが特徴で。
自然な仕上がりが好みだけど、キープもしっかりしていきたいと思う方に最適です。
特にパーマスタイルやクセを出すスタイリングとの相性がよく、カールを残した状態で仕上げするのにとても使いやすいものになります。
市販、美容院用
市販で売っているものと差はあるのか?と疑問に持たれる方が多いと思います。
何が違うのかというと。
市販とサロン品と書かれているものでスタイリング剤の差は水分量によるものです。
水分が少ない⇒サロン品
水分が多い⇒市販品
では、市販品のほうがなぜ水分量が多いのでしょうか。
理由は使い易さとコスト面です。
水分量が多いスタイリング剤は髪全体への伸びも良くて、初心者には使いやすいようになっています。
誰にでも手に取ってもらいやすいように使いやすさを重視した物が市販品には多くあります。
また、水の量が多いことで製造コストを抑える事もできるはずです。
市販品の方が安くて、使いやすいなら市販品を選ぶ方がいいのか。
と思われる方もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
スタイリング剤には様々な成分が配合されていますが、髪に優しく負担の少ないものは高くなります。
水分量が少なくて髪に優しい成分を使っているものは高価になりますので髪のダメージや肌への負担を気にされる方は高くてもサロンの中から検討される事をオススメします。
スタイリング剤を付ける前のセット
スタイリング剤の前のドライヤーはとても重要です。
スタイリング剤をつける前に覚えておいてほしいのが、下地作りです。
下地作りとは髪のクセをリセットする事とドライヤーで形を作っておくことです。
髪のリセット
寝ぐせや帽子を被った後のクセなどは簡単にはリセットする事ができません。
リセットを完全にして理想的なスタイリングをするには完全に根元から濡らしてビショビショにする必要があります。
髪のクセをとって理想的なスタイリングをしようと思ったら、リセットにここまでする必要があります。
朝起きてから、部分的にスプレーなどで湿らせてもなかなか思うようにリセットできないのは濡らし足りていないからです。
スプレーでウエットする場合は表面側だけでなく、根元からかなり濡らしてリセットする事を意識してください。
理想はシャワーで全体をお風呂上がりのように濡らしてしまう方が効率的である可能性があります。
特にショートのスタイルで乾くのも早いようなら、朝の忙しい時間でもシャワーを浴びてしまいましょう。
髪がロングの方は乾かす時間が大変だと思うので部分的にでいいので根元から、しっかりと濡らすことを意識してください。
ドライヤーの重要性です。
スタイリング剤の使用後に上手くスタイリングをするコツは、乾いた状態でも仕上がりに近い状態になっていることです。
よくある間違いは、スタイリング剤を使って立たせる・ボリュームを出す・抑える。
と考えるのではなくて、髪が乾いてスタイリング剤がついてない状態でできていることを目指してください。
ドライヤーでボリュームを出しておく、余計に跳ねているところは抑えておくなどの状態ができているとスタイリング剤での仕上げがグッと楽になります。
私の感覚では8割がドライヤーでの仕上がりによって決まると思っています。
それくらい下地がスタリングと思ってもいいと感じています。
スタイリング剤の付け方
スタイリングの仕方
スタイリング剤の使用方法の違いを説明します。
ワックス
10円玉の量を手のひらにまんべんなく広げて髪に付けていきます。
指の腹や指の間までしっかり手に馴染ませてください。
よく馴染んだと思ったら、髪につけていきます。
前髪を除いた、髪全体の根元からつけていきます。
少しずつ毛先に伸ばしてください。
前髪は最後に手に残っている量でつけてください。
ジェル
手のひらにジェルを500円ほどの大きさの量で出してみます。
ワックス同様にしっかりと手に伸ばしてから髪につけていきます。
ジェルはウェットな仕上がりになります。
部分的につけるとムラに見えるので、付いていない箇所がでないように全体につけて上げましょう。
ジェルは固まるのが早いので、スピード勝負ですが。
もし失敗したら、水をつけると柔らかくなるので必要なら手を塗らしながら調整してください。
スプレー
ヘアスプレーを吹きかける際は10cm〜15cm程度離して使います。
スプレーを全体的にかけたい場合は遠くに離して霧を髪で浴びるようにしてつけるとムラになりにくいです。
部分的につける場合は噴出する箇所を確認してから、必要な箇所に狙ってシュッ!シュッ!と短く何度かに分けて使用すると無駄につけすぎる事が無くなります。
ムース
髪の毛を全体的に軽く濡らします。
手のひらにピンポン球くらいの量を出します。
両手にムースを軽く馴染ませたら、髪にもみ込むようにつけていきます。
ムースで仕上げる場合は上からつけるのではなく、下から持ち上げるようにしながら全体につけていくと良いです。
全体につけていきますが、必要な量は一度ではなく何度かにわけてつけ足してください。
スタイリングの時に役立つアイテム
ヘアブラシ
ヘアコーム
ホットカーラー
カールアイロン
ストレートアイロン
ダッカール
スタイリング剤の洗い落とし方
スタイリング剤はしっかりと洗い落としてください。
スタイリング剤を付けたままで放置してしまうのはNGです。
頭皮に対するダメージにもなりますし、不衛生に見えるからです。
スタイリング剤に含まれる油分と頭皮から分泌される油によってベタっとした見た目になります。
汗が混じると不快な臭いにもなりますのでスタイリング剤はしっかりと落としましょう。
髪の洗い方は二度洗いがオススメです。
一度では先ずスタイリング剤が落ち切らず、泡立ちも悪いです。
一度目のシャンプーは簡単に済まして頂いて構いません。
二度目のシャンプーをしっかりと泡立てながら、頭皮をマッサージします。
毛先の方は簡単にブラッシングしてあげると良くスタイリング剤も落ちるので毛先までしっかりと洗ってあげてください。
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