【美容室での指名って本当に必要?】メリットとデメリットを解説

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美容室を予約するときに必ず聞かれるのが美容師の指名です。

『担当は前回の方でよろしいですか?』

『前回の担当者がこの時間、この日でしたら大丈夫なのですが・・・

この確認があると、私はいつも戸惑います。

なぜなら、とりあえずヘアスタイルが希望通りになれば担当は誰でもいいと思っているからです。

この気持ちになるのは、私に限ったことではないと思います。

私が担当してきたお客様の中でも多くの方が同じように感じていると話していました。

反対に自分に合ったスタイルに必ずしてほしい、説明するのが難しいから指名したいと思っている方もたくさんいらっしゃいます。

【指名】に対する考え方は人それぞれで、良く思っている方もいれば。

大して必要ないと感じてしまう方もいらっしゃいます。

この記事では日々のサロンワークの経験をもとに美容師の目線から、指名をする事のメリット、デメリットやどんな方が指名をするべきか。

もしくはどんな方は指名が必要ないのかをお話ししたいと思います。

自己紹介です。

私は美容師歴は18年になります。

現場で技術者としても働きながら、数店舗のマネジメントにも関わっています。

お客様の要望の中に【指名】というキーワードでよく問い合わせを頂いております。

結論

【指名あり】

ヘアスタイルが気に入っていてキープしたい。

伝えるのが苦手だから似合うようにしてほしい。


【指名なし】

ヘアスタイルに変化を求めている。

少しでも安く美容室を使いたい。

自分のスケジュールで美容室を利用したい。

こんな方は指名ありと、指名なしを使い分けるとよいです。

指名に対する疑問がある。

自分は指名するべきなの?

指名しなくても大丈夫なの?

そんな疑問にお答えしていきます。

目次

なぜ指名料はあるのか?

指名料が必要な理由は

  • 人気のスタイリストに偏りがでないようにする
  • 指名料によるランク分けで技術力をわかりやすくしている
  • 人気のスタイリストには多くの給与を支払うため。

指名料がある事によって担当の偏りが無くなります。

料金があがることでお金を払ってでも担当してもらいたいと思っているお客様に絞ることができます。

もし料金が変わらなければ、経験値のあるスタイリストにとりあえず担当してもらいたいと思う人が多くなります。

人気のスタイリストだけにお客様が集まり、そうでない人にはお客様が回らない。

そんな状況になってしまうわけです。

偏ってしまっても人気のスタイリストの助けをすればいいと意見が出てきそうですが。

どんなにヘルプが多くても任せられない仕事もあるので、一日で担当できる数には限度があります。

より多くお客様をお店に来てもらう為には、技術者に均等にお客様が担当している状況が理想的なのです。

指名料によるランク分けで技術力をわかりやすくしている

誰もが料金が高いものは良いものだと想像します。

スタイリストのランクだけでなく、しっかりと料金での比較があるとお客様にとっても非常にわかりやすくなります。

料金が高い=経験のあるスタイリストと思ってもらうことができるからです。

ランクを変えることと同時に料金での比較をする。

こうする事でより技術者の価値と能力をハッキリとわかりやすくしているんです。

人気のスタイリストには給与を成果に応じて支払わなければいけません。

お店の売上げに貢献してくれているスタイリストが多くの収入を得るのは当然のことです。

お店の利益だけでは人気のあるスタイリストの給与を補うのは難しいので指名料から人気のスタイリストへ給与を補填しています。

収入が増えることはスタイリストにとってもモチベーションが上がることです。

人気のスタイリストを評価していくためにも美容室にとって指名料は欠かせないのです。

指名している人の割合

初めての美容室に来店したときに、指名する人の割合は4割ほどです。

何度も通っているお店になれば指名する割合は6割以上になります。

初めての美容室なのに指名になるってどういうこと?

と疑問に思う方もいるかもしれません。

初めての美容室でも指名になるきっかけはランクを見て判断されるからです。

美容室でのランクは主にディレクター、アートディレクター、トップスタイリスト、スタイリスト、ジュニアスタイリストです。

人を指名しなくとも、ランクの指名をする方は多くいます。

それ以外では雑誌やSNSを見ての指名があります。

ヘアカタログやwebをきっかけに来るお客様は非常に多く、ヘアカタログのスタイルを掲載しているスタイリストは指名をされることがあります。

初めての美容室でも指名が4割を超えるのはこれが理由です。

何度も通っているお店であれば美容室側も「前回の方でいいですか?」と聞くことがほとんどなので、必然的に割合は増えていくことになります。

指名料の相場

指名料の相場は0円〜2000円になります。

お店によっての基準があるので必ずではないですが、ほとんどがこの範囲に収まります。

ランク役割指名料
ディレクター店長クラス約2000円
アートディレクターお店の広告塔約1500円
トップスタイリスト技術経験の高いスタイリスト約1000円
スタイリストある程度の経験をもっているスタイリスト約500円
ジュニアスタイリスト駆け出しのスタイリスト約0円

ランクとは経験年数による技術の信頼度です。

料金が高いという事は多くのお客様を経験している実績がある証拠です。

年齢もランクに応じて高くなることになるので幅広い知識をもっているのも信頼できます。

指名料がどの金額で高いか安いかを判断するのはお客様次第になりますが、技術に不安を感じるのであればトップスタイリストあたりから指名してみるのもよいかもしれません。

指名する・指名しないメリットとデメリット

指名をする事としない事のどちらにもメリットとデメリットがあります。

以下に内容をまとめてみましたので、確認してみてください。

指名をする場合

指名するメリット
  • ランクを選べるので、自分に合った技術やサービスを受けられる
  • 何度が担当してる技術者の方が要望に合わせたスタイルの提案が貰いやすくなる
  • 髪質を理解してくれている
  • 同じ悩みを説明しなくても知っていいてもらえる
  • 相手を知っていると余計な気を使わずにすむ
指名をするデメリット
  • 担当が気に入らなかった場合、担当を変えると気まずいので店にいけなくなる
  • 技術者の得意があるので、ヘアスタイルがマンネリ化してくる
  • 慣れすぎて接客が淡白になる可能性がある
  • 技術者の出勤に合わせる為、予約のとれる時間が限られる

指名しない場合

指名をしないメリット
  • 担当者をいつでも気分に合わせて変えやすい
  • お店が空いていれば、時間や日にちを選びやすい
  • 担当が変わるとヘアスタイルの変化を期待できる
  • 指名料がかからないので安くサービスを受けることができる
指名をしないデメリット
  • 相性が合うか、合わないかがあるので満足度ににムラがでる
  • 担当が変わる度に毎回説明が必要になる
  • 相性の悪い人が担当になることもある
  • 髪質への理解が深まらないので悩みが解決しない可能性がある

指名が必要かどうかは個人の価値観によるところが大きいので、以下の内容を参考に自分にあっているのはどちらなのかを判断してみてください。

指名をする方法

指名をする方法についても説明しておきます。

美容室側も基本的に指名を前提に話してくれることが多いので、指名をしたくてお願いするタイミングに困ることはないと思います。

予約のタイミングで指名を選ぶか、来店した日に次の予約をとってしまうかが一般的になります。

電話・ネットでの予約

先ず、利用したい日を電話かネットで予約を取ります。

ネットであれば、指名したい担当者が選べるようになっているようなシステムになっています

指名の選択をすればよいので、難しくないとはずです。

電話の場合は口頭で確認があります。

担当者のご希望はありますか?

もしくは前回の担当者でよろしいですか?

と聞いてくることが多いです。

来店日に次回の予約をする

全てのメニューが終わってお会計するとき確認されるパターンが多いです。

次に来店をしたほうが良いヘアケアのタイミングはスタイリストが説明をしてくれるはずです。

その時に予定を立てることができるようであれば直接予約の日を決められます

基本的には担当者はそのままになるので、指名での予約となっています。

指名に対する質問

その他にも指名に対する質問は多く寄せられますので、よくある質問をご紹介します。

性別による指名はあり?

性別による指名はもちろん大丈夫です。

異性を苦手とするお客様は少なくありません。

男性に担当してもらいたくない、女性にしてもらいたくないなどは、美容室側もよく理解してくれると思います。

お願いし辛い事かもしれませんがスタイリスト側にとってもわかっていた方がいい事なので遠慮せずに伝えて下さい。

アシスタントの指名はありますか?

アシスタントの指名も、もちろんあります。

それによって料金がかかるお店はほとんどないと思いますが、念の為通っているお店に確認してみるといいでしょう。

アシスタントの子もスタイリストに昇格すると、お客様にそのまま担当させてもらえる事があるので指名された人にもメリットがあります。

実際にできるかはお店次第ですが、気兼ねなく聞いてみてください。

同じお店で何人も指名してもいいものですか?

同じ店舗で指名を何人までとは決まっていません。

問題ありません。

ただし、同じ日に指名している担当者が複数人いるとすこし気まずいと感じてしまうかもしれません。

顔をまったく合わせない状況というのも難しいと思います。

特に気にならないようでしたら、気分に合わせて指名を変えてみるのもいいかもしれませんね。

指名したら全てのメニューで担当してもらえますか?

指名したスタイリストが全ての施術を担当するかはお店次第です。

休日などの忙しくなる日では、すべて担当してもらうのは難しいと思います。

お客様満足の為の方針として、施術は全て担当者がするといった考えをする美容室も中にはあるとは思います。

ですが、比較的少ない方だと思っていてください。

そのような方針のあるお店であれば、広告などにアピールポイントとして告知している事がありますので来店する美容室のホームページを確認してみるか。

直接お店に質問してみると良いと思います。

最後に

美容室にとってもお客様にとっても、指名はとても重要なことです。

指名によってスタイリストの収入が変化する環境ではお客様の取り合いなどが起こることもあります。

お客様の中には指名のことでスタイリストに気を使ってくれる方がいます。

その気持ちはとても嬉しいです。

ただ、そこに気を使って誰を指名するのか。

そもそも指名をしない方がいいのかな?などの気遣いをさせてしまうのは心苦しく感じます。

お客様がヘアスタイルで満足できる担当者を選ぶことが一番です。

自分に合った担当者を見つけるというのも多くのスタイリストがいる中で、とても大変なことだと思います。

指名がなくても、どのスタッフもすごく良いサービスをしてくれるような教育の行き渡ったお店もあります。

自分の生活スタイルに合ったお店を選べるように色々と試してみてください。

良い担当者、良いお店との出会いがあるように願っています。

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